日本には各地域地域の地場産業というものがあり、それがそれぞれの地域経済の担い手となっていた。
大阪の泉州だけ取り上げたって、かつては全国に名だたる地場産業がしのぎを削っていたものである。
- 泉大津の毛布産業、全国でのシェア90%以上。
貝塚・岸和田・和泉の紡績、紡績業という業種そのものはほとんど衰退してしまったが、かつての紡績企業は業態・業種の柱を変えて、大企業として今も存続している。但しほとんどが東京を本社としているが。 - 岸和田の毛織物、愛知県一宮市の台頭を許しているが、かつては断トツのシェア日本一。
- 泉佐野のタオル、愛媛県今治市のスポーツタオルに対抗する手段はパイル織り、後晒しの吸水性の良さ。
- 大阪という商圏への近さと家内工業で家の裏が工場。夜中じゅう操業出来てしまう、ということを利点としていた。
- 堺の石津川沿い周辺を中心に発達した和ざらしの日本で7割のシェア。
- 堺の刃物、室町時代からの刀鍛治の流れを汲む。堺の庖丁は一般向けとしては少なくなったが、業務用もプロ用の庖丁では9割以上のシェアを今も持つ。
- 同じく堺の自転車、戦国時代から培われた鉄砲鍛治としての金属加工技術の流れからか明治持斎より自転車と言えば堺。
今でも全国のシェア4割。
- 東大阪のねじ産業(特殊なものでは世界でのシェアトップのものも)
- 河内長野のつまようじ(全国シェア日本一)
- 八尾のブラシ(歯ブラシ生産量:全国シェア4割)
- 大阪生野のサンダル(女もの、男ものは静岡)
- 大阪生野のレンズ(昭和40年代までは全国シェアの90%)
- 神戸のケミカルシューズ
- 淡路島の瓦産業
- 堺の線香
- 淡路島の線香
- 揖保のそうめん
- 豊岡のカバン
- 大和郡山の靴下
- 大和郡山の金魚
大阪近辺でほんの少しピックアップしてみただけでも、いくらでも出てくる。
全国規模で見れば、それぞれ地域地域の個性、歴史に根ざした産業が存在する。
そんな地域の地場産業の脅威が中国をはじめとする新興国からの安価な製品。
また競争力のある企業は東京へと流れ、産業の東京一極集中と言われて久しい。
東京への一極集中と共にずっと言われて来たのが地方の地盤沈下である。
2008年秋起こったリーマンショック以降、集中したはずの東京ですら、企業は生き残れるかどうかの状態。
経済の再生には内需拡大は必須。内需拡大をするにはもっともっと地方に活力が戻って来る必要があります。
今こそ、地域の元来の地場産業に目を向けてみようではありませんか。
今でも継続している地域地場産業の企業はこれまでのあまたの逆境に耐え抜いて来た強い企業です。
当サイトは、そんな企業の生み出す製品にスポットをあてて参ります。
少しでも地域の活性化にご賛同頂けるようであれば、当サイトが紹介する企業の製品をご覧になって下さい。
ご覧になった上で、わずかでもお試しのつもりで購入してみて下さい。
これぞ地域再生。
日本再生への道です。