当社は1988年の創業。
この会社も四半世紀という歳月を経て来たんだな、と感慨ひとしおです。
日本の歴史を振り返ってみますに、25年という歳月はなかなかドラスチックなことが起きるに充分な年月であります。
1853年にペリーの黒船が浦賀沖にやって来てから、江戸城が無血開城されるまで、たったの15年なんですね。
日本の幕末史の数多ある話はほとんどこの15年間の中に集約されている。
さらにその後の10年となると、版籍奉還があり廃藩置県という他所の国なら暴動ものの大変革があり、そしてついには西南戦争で西郷が没し、翌年には大久保利通が暗殺される。それが丁度25年。
ペリーが来た時には、まだ徳川幕府が倒れるなどと思っていた人は日本に皆無だったのではないでしょうか。
たった25年の間に徳川の時代が終わるばかりか、それを倒した側の主役たちもほとんど没してしまっている。
振り返りますに、この30年というもの、 確かにバブルの崩壊と低成長時代の始まり。
ややアベノミクスの影響なのかオリンピックの影響なのかここに来てミニバブル化して来ているようにも見受けられます。
お隣の中国はと言えば、改革開放路線に舵を切ったかと思うと天安門事件。
北京の映像と言えば人民服と自転車だったもにが、見る見るうちに全国各都市が高層ビル群に変わって行く。低コストで世界の工場だったはずが、今や電子マネーをはじめ、露天にまで先端産業が。
日本の災害史でもこの30年は特筆すべきことだらけ。100年に一度、1000年に一度が何度起きているんだろうか。
阪神淡路大震災や東日本大震災は元より、熊本地震、近いところでは岡山広島中心の西日本の水害、近畿を襲った統計上最大の台風、北海道の大地震。
我々の産業はどうか。インターネットの普及、携帯電話の普及それがスマートフォンに。
今やIOTとAIの言葉を聞かない日は無い。
まぁ、さまざまなことがありましたが、この国の有り様が根底から変わってしまうようなドラスチックなことは起きていない。
これから先の30年の間には物事の根底から変わってしまうようなとんでもないことが起きるような気がしてならない。
その時、エムエムアイ株式会社はどうなっているでしょうか。
西郷隆盛でなくていい。大久保利通でなくていい。坂本竜馬でなくていい。
そんな主役でなくったっていい。
これまでがそうだったように、背伸びをせず、確実に生き残る企業であればそれでいい。
企業の場合、生き残ることそのものがすなわち社会貢献でもあるのですから。