珈琲店タレーランの事件簿岡崎琢磨著
珈琲好きにはたまらない一冊だろう。
珈琲に関するうんちくがたんまりと盛り込まれている。
この本も京都の本屋大賞にあたる京都本大賞のBEST3の一冊。
珈琲店は御池通の京都市役所の辺り 富小路の角を北上。
主人公の行動範囲の中心は北白川やら出町柳あたりか。
いかにも京都の大学で学生時代を過ごした人らしい行動半径だ。
この本、『このミステリーがすごい! 』大賞を逃した作品なのだそうだ。
そりゃ、どう考えたって、いわゆる「ミステリ」とはちょっとジャンルが違うだろう。
珈琲店タレーランの女性バリスタは、謎解きが得意なのだが、その謎ったって、謎というほどのものでは決してない。
ご愛嬌なんだろうと思っていた。
主人公の傘が間違われた。さて、何故だ?ってミステリとは言わないだろう。
何故『このミステリーがすごい! 』大賞の候補にあがったのかの方がはるかに謎だ。
ミステリはジャンル違いかもしれないが、ちょっと美人のバリスタがハンドミルで珈琲豆をコリコリコリと挽いているのを何度も読まされてしまうと、久しぶりにハンドミルでちゃんと挽いた珈琲を飲みたくなってしまった。