本屋さんのダイアナ柚木 麻子


対照的な家庭で育った女性二人の物語。

方や母子家庭で母親は水商売、帰りも遅く家でも学校でもひとりぼっち。
方や恵まれた家庭で育ったお嬢様。

小学時代に大の仲良しになり、それぞれが自分に無い環境をうらやましがりながらも、一人が中学受験をする時から疎遠になる。
それぞれの生き方をして来た二人が大人になって再会するという話。

二人に共通するのは本が大好きなところ。
「赤毛のアン」の現代バージョンとの謳い文句だが、そもそもの「赤毛のアン」を読んだ記憶が無い。

母子家庭の方の名前がダイアナ。
母親がティアラで娘の名前はダイアナ。
ティアラは源氏名だが、娘のダイアナは本名。

きょうびの話、難解な漢字をあてがって外国人っぽい名前は珍しくないが、この母親、あろうことか「大穴」と書いて「ダイアナ」と名付けている。
いくら周囲が「子供に名前をつけるのに親が子供の幸せを望んで命名するのは当たり前だ」と言ったところで、いくら「ダイアナ」という名前に思い入れがあると言ったって、「大穴」はないだろう。
他にいくらでもまともな当て字があったろうに。役所はカタタナの名前だって受け付けてたんじゃなかったっけ。
小さい頃からずっと髪の毛を母親に金髪に染められているぐらいなんだから、カタカナで通しゃ良かったのに。

ストーリーの中では「ダイアナ」と書かれているが、実際には「大穴」さんだよ。そのカタカナを「大穴」に置き換えてしまえば、物語の印象が思いっきり変わりそうな気がする。
そのそもダイアナと読む人の方が少ないだろうし。

内容についてもう少しふれてみるつもりが、結局名前のことばかりになってしまった。

本屋さんのダイアナ 柚木 麻子 著