アイアン・ハウス
恋人の妊娠を機にギャング組織を抜けようとする凄腕の殺し屋マイケル。
親分はそれを許しているのだが、余命いくばくもない。
親分の意に反してその組織のNO.2、NO.3はマイケルが組織を抜けることを許さない。
連中は恋人の勤務先であるレストランを意図も容易く爆破させて中に居た者を一人残らず、消滅させてしまう。
マイケルはかつてアイアンハウスという施設で育ち、弟が居たのだが、弟は裕福な家庭の養子として迎えられて行き、マイケルはストリートでギャングの親分に拾われる。
この物語、ギャング組織の連中 VS マイケル という話と併行して、不気味な殺人事件が起きあがる。
かつてアイアンハウスで弟を苛めた連中が次々と死体となって発見される。
これはスリラーというジャンルに位置付けられているが、スリラーというよりはミステリーだろう。
弟はどうも多重人格としか思えない症状が現われている。
アイアンハウスで自分を最も苛めていた少年をナイフで刺してしまうのだが、その時点から弟には別人格が現われている。
大人になった今になって次から次へと現われる死体に弟はどう関わっていたのか・・・。
結構、以外な結末が待ちうけてはいますが、この本、結構なボリュームですよ。
読みだした以上、結論を知らずにはいられないが、なかなかにして長いのです。
読まれる方はそのあたりを覚悟して読まれるとよろしいでしょう。