成瀬は天下を取りにいく
この表紙の絵、どこかで見たことがあるな、とずっと思っていてやっと思い出した。
琵琶湖マラソンのポスターに使われている絵じゃないか。
会社の近所にあるスポーツイベントの会社の外窓に他のイベントに並んでずっと貼られていた。
地元開催のマラソンのポスターとは地元愛の強い成瀬にぴったりだ。
主人公の「成瀬あかり」は幼い頃より、勉強は誰よりも出来、運動も誰よりも出来る、
勉学もスポーツも出来る、よく言えば「文武両道」なのだが、はた目から見ればちょっと変人なのだ。
本人は自分に正直に生きているだけで、なんら変わったことをしようというつもりはないのだが、はた目にはあまりにも発想が奇抜だったり、直さがひと目を気にしなさすぎな点でそうしてもそう見られてしまう。
西武大津店が2020年に閉店することに伴い、地元ローカル局では閉店日まで毎日、短い時間だが西武大津店で中継が行われる。
何を思ったか、成瀬はその中継のどこかに西武ライオンズのユニフォームを来て最終営業日まで毎日映り込むことを決める。
ロケのインタビュアーは一切相手にしないが彼女は必ず背景のどこかに移っている。
彼女は西武大津店にひと夏捧げる覚悟なのだ。
そうかと思えば、幼馴染の島崎と一緒にM1に出て天下を取ろう、と言い出し、本当にエントリーしてしまう。
コンビ名も地元の膳所にあやかって「ゼゼカラ」。
そういえば、琵琶湖マラソンのポスターの成瀬のユニフォームにはSEIBUではなくZEZEKARAとあった様な気がする。
どにかく信じた道を突き進む。
そしてくじけない。
他人の目や評価は気にしない。
こんな魅力的な高校生「が「いるだろうか。
彼女の話し方には敬語とかが存在しないのだが、高校での部活でかるた部に入部し、早速その実力の片鱗を見せるが、高校の部活で先輩に敬語無しで貫いたにだろうか。
ちょっとだけ気になった。